上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

君こそやっぱり革命だ

 この年齢になると、やっぱり10代や20代前半の人とは「価値観違うな~」ってどうしても感じてしまいます。まだまだ「若者気分」だったのにねぇ。最近目に付いたのは・・・
 
 まずはちょくちょくうpさせていただいている「CD不況」に関して。
僕が高校生とか短大生とか、一番CDを買う世代だった時は「気に入った曲はとにかく買う」でした。新曲が出た時は、高校生の時はレンタル店にダッシュして、短大の時はお店で予約。ちょうど高校生の時、我が家にメディアとエンターテイメントに強いWINDOWSME(笑)がやってきたので、CDはコピーし放題。そんでもってCDを手に入れたらMDに・・・という感じでした。とにかくCDが基本で、「CDさえ手に入れれば」という感じでした。
 当然、友達のCDを借りたらコピーCDを作ったりしたんですが、当時CD1枚コピーするには30分ぐらいかかってたんですよ。つまりクラスの誰かがCDを手に入れても、それが行き渡るにはそれ相応の時間がかかったんです。ぶっちゃけ、仮に40人のクラスでイジメだの孤立だのの人が居なくても、CDの貸し借り&コピーを繰り替えすより、「自分も買う」人が必要だったのです。
 ところが現在、「高校生はCDを『マスター』と呼んでいる」と聞きました。つまり、誰かがCDを1枚手に入れたら、それを短時間でMP3にする。MP3にすれば、その気になれば1時間もあれば39人分のデータを作れます。あっと言う間に1枚のCDが40人分の音源データにできてしまうのです。もらったデータはスマホに入れておけばいい。
 さらに言えば、今の高校生はCDという「物」に拘らず「データ」さえあればいい、と考えている事も世代間の「考え方の違い」というものでしょう。みんながみんなそういう考え方ではないでしょうが、「世代間のマインド」としてCD売上を底下げしているのは間違いないでしょう。

 もう一つは、「現代の大学生はPCを使えない」です。
 僕が短大生の時はPCを持っているかどうかで、生活の利便性は随分変わりました。レポートを書くのがとにかく早い。僕は字が下手だったので助かりました。まあ「レポートは手書きのみ」っていう先生も結構いましたが。
 そもそもPCが「一家に一台」で普及したのは僕が高校生になるかならないかの頃、ちょうど98や2000の安定性抜群なOSのあたりです。猫も杓子も「最先端はPC」だったので、将来の為にQWERTYキーボードの操作を覚えた人も多かったのでは?しかしすぐにガラケーも普及したので、簡単なSMSでのコミュニケーションはボタンをひたすら連打という(親指族って覚えてます?)2つのツールを使いこなすのが主流でした。僕はガラケーのボタン連打が面倒くさかったですが。
 ところが今の大学生は、僕らが一番SMSを使っていた高校の時代に既にLINEが主流←何でもできるスマートデバイスを使っていたのです。
 便利なのは解るのですが、僕にとってスマートデバイスは「多機能すぎるガラケー」的なもので、PCに劣る部分も多いというものです。あとフリック操作も打ちづらいので、専らQWERTYキーボードで文字を打ち込んでいます。
 あと大学生にも重要な問題なんですが、docx形式の文章を作るには、wordを使わないと互換性が担保されません。レポートなんかを作る時は、iOSX系では専用のwordをわざわざ買わなければいけませんし、Androidだったらもう互換性が犠牲にしないとレポートを書けません。「レポートは手書きでいいですか?」という学生も多いとのことですが、それはそれで結構な事ですが、やはりスマートデバイスばっかりで学生時代を送るのは、社会に出て引っかかってしまうのでは・・・とちょっと心配になってしまうのです。