Cスティック考 2
NewNINTENDO3DSにCスティックが搭載されると聞いて、「一体あのスペースにどうやってスライドパットを付けるんだろう?」と思っていました。そして画像を見た瞬間、「ちっちゃ!」って思いました。
でも実際に使うと普通のスライドパットと同じような感覚で使えます。不思議ですね。これは「歪ゲージ式」と言って、スティックを押すと押した方向のセンサーの厚みが変わって方向を感知する仕組み、だそうでthinkpadの赤いポインティングデバイスも同じ仕組みだそうです。この辺も「枯れた技術の水平思考」ですね。
問題はやはり小さいことでしょう。NewNINTENDO3DSのウリの一つなのに随分存在感がありませんね。しかも僕は今まで対応ソフトを「ゼルダの伝説ムジュラの仮面」と「ゼノブレイド」をプレイしましたが、どちらも「カメラの移動」のみ。「ゼルダ」ならCボタンの代わりに使いたいものでしたが・・・
似たようなものにWiiリモコンの十字キーがあります。横持ちのいわるゆ「ファミコンポジション」の時ならいざ知らず、縦持ちの時に方向入力なんかしたことがありません。たまにあっても移動やエイミング中の項目選択が関の山。なんだか「ファミコンポジションの為に十字キーを付けたのでは・・・」と思ってしまいます。
ここまで考えてよく解るのが、Cボタンには一見あまり使い道がなさそうに見えて、しかも「とって付けたような」機能が割り振られている事です。ではなぜNINTENDO64のCボタンユニットから連綿とCスティックが受け継がれてきたか?
ここで見るべきは、NewNINTENDO3DSとNINTENDO64、そしてもう一つ、「セガサターン」のコントローラーです。この3つのゲーム機にはある共通点があります。それは「右側の平面にボタンが6つある」ことです。これは何を意味するか?平面にあるボタンを押すのは親指です。親指には素早く正確にボタンを操作することが要求されます。つまり、親指で操作するボタンは6つが限界と言えるでしょう。昨今のゲームはそれ以上のボタンが必要な、高度な操作が必要です。なので「トリガーボタン」ができて、ニンテンドーゲームキュ-ブ辺りからそれが2列になり人差し指と中指での操作が可能になりました。そして、これ以上の入力デバイスを増やすには、右側にスティックを付けるしかなかったのです。