上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

2020年 第15週 神カイ

 コンシューマゲームのリハビリとして、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」と「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をプレイ。更には、5月にswitch版「ゼノブレイド」が出る(限定版を予約済み)事だし・・・という事で(?)switchのリハビリとしてゼノブレイド2をプレイしているのですが、最近いろいろな物事に関するモチベが上がっているからか、システムを理解できるようになり、俄然面白くプレイしています。やっぱりゲームはこうでなくっちゃ!!と・・・あれ?ソシャゲって無課金の方が面白くね?

 

 9日に「2部5章開幕直前スペシャル」が行われましたが、武漢肺炎の影響で声優の出演は急遽中止。3人のスタッフによる放送になり、その3人すらもマスゴミのパフォーマンスみたく離れて座る・・・という、「結局コメンテーターwなんか要らないんじゃね?」を実感できる生放送になりました。

 さて、僕が知っているFGOスタッフとして、現在の「カノウプロデューサー」と、その前任の「塩川プロデューサー」で、僕がFGOを本格的にプレイし始めた時は既にカノウP体制だったのですが、それでもインストールしたばっかりの頃と比べて「カノウPは有能な人だけど塩川Pはやっぱり叩かれるような人だよな~」とは思っています。もっとも、今でも微妙ではありますが、それはゲームの骨格自体がアレな話だからであって、積極的に様々な改善が行われていることを考えると、ユーザーの、運営への信頼感を取り戻したカノウPの手腕と功績は確かだと思っています。

 で、そんなカノウPが9日の生放送でやってくれました。

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 (笑)

 僕もニコ生を見ていましたが、塩川Pではここまでユーザーが盛り上がるとこはなかったでしょう。

 また、生放送中に2部5章オリュンポスのCMが流れましたが、コメントの盛り上がりを確認して、急遽もう一回CMを見せていただけるというサービスっぷりを見せていただきました。

 声優という「華」が無い状態でもここまで盛り上がりを見せた生放送。当然それを下支えしていたのは紛れもなく「2部5章 星間都市山脈:オリュンポス 神を撃ち落とす日」への期待でした。

 

 で、林檎の審査遅れでメインストーリーの配信が遅れるという軽いズッコケをかましたのですが、まあ、いつぞやの48時間メンテと違って、林檎も人手が足りていないでしょうからまあ、ご愛嬌としましょう。

 問題は、ユーザーの期待がMAXを超えていた「2部5章 星間都市山脈:オリュンポス 神を撃ち落とす日」を実際にプレイしたのですが・・・

 ハッキリ書きます、これ、本当にテストプレイしたのでしょうか?12日現在、7節をクリアしたところですが、2節ですでに全体攻撃バーサーカーの大ボスが3ステージ連戦、しかも最終戦ではこれまた大ボスレベルのセイバーまでくっついているオマケ付き。2ステージで令呪を切ってしまったので、それだけで3日足止めを食らってしまい、今日クリアしました。

 とはいえ、それだけなら「序盤の壁」として(いいかどうかはともかく)設定するゲームはいくらでもあるでしょう。それからスムーズに、というかロクな戦闘すらなく7節の2ステージ目。

 やってくれました。2節と同じような立ち位置の大ボスで、キャスターながら常時全体攻撃に毎ターン回復。更に3ターンで必ず宝具が飛んできて、1本目のHPゲージを飛ばしたら「バフ無効」のデバフまでついてきて、宝具封印も無効化されて宝具→全滅。一応行動パターンが一定なのが唯一の救いなのですが、一旦気を抜いてコマンドを一つでも間違えたら即全滅の危機。

 そして最大のネックと言ってもいいのが強制出撃のNPCで、必ず前軍メンバーに加えないといけないワリに、敵に対して有効な攻撃を出せる訳でもなく耐久性も普通。所謂「耐久パターン」を組むのに邪魔で仕方がないのです。「ならオーダーチェンジでええやん?」と思うでしょうが、僕の場合「バフ無効のデバフ」が厄介で、これを無効化できるのが「ナイチンゲールサンタ」のみ。アーチャーでは大したダメージが与えられずに敵の回復量が上回ってしまい、耐久向きの能力も特に無いため、デバフを解除したらオーダーチェンジで外さないといけないのです。

 

一応、クリア時のパーティー

前軍

・強制出撃NPC+NP50礼装

・メイヴ(騎)+起源弾

アスクレピオス虚数魔術

後軍

・マーリン+鋼の鍛錬

ナイチンゲールサンタ+断絶

・ジャンヌ+カレイドスコープ

 

 まずメイヴとアスクレピオスが落ちないように回復しつつHPゲージを1本飛ばす。飛ばした後の敵の宝具で強制出撃NPCアスクレピオスを落とす。つまり、メイヴは敵の宝具を1度受けて耐えないといけない。その後マーリンとナイチンゲールを出してナイチンゲールでデバフを消してジャンヌにオダチェン。敵は無敵を無効化しないので、メイヴ、マーリン、ジャンヌで耐える・・・

 と文字にすると簡単なのですが、前軍が固定されているので2名が落ちるタイミングがまあ合わず、メイヴやマーリンが一緒に落ちるのはザラ。うまくパターンにもっていけたとしても敵の攻撃順を勘違いしたり、敵宝具の前にジャンヌのNPがギリギリ足りなかったりで、都合30回以上トライし、やっとノーコンでクリアしたのです。さらには、上記のクリア法は1騎でも欠けると成立しません*1。もしマーリンやジャンヌをお迎え出来ていなかったら・・・と考えると寒気すらします。

 

 ここまで短いスパンで、コンティニューに手を掛けそうな大ボスを配置するだの、1.5部で散々叩かれた強制出撃NPCをまた導入するなど、バランスが異常なほど悪いのもそうですが、7節の戦闘の直前のお話は極めて熱いため、ゼノブレイド2のメツ&ヨシツネ戦みたいに「テンションそのままに初見で突っ込んで何も出来ないまま全滅」という落差に加えて、お話の中心が強制出撃NPCのため切なさ倍増。ある攻略サイトでは「陳宮の弾にして強制退場させる」という項目まで作られる始末で、お話の展開上、正直、「序盤はもう少しすんなり進められてもよかったのでは・・・」と思ってしまいました。

 

 軽~い考察

 FGOでおなじみな「特異点」という設定。FGOの世界設定上、イベントではFEHの「異界」で片づけるように「これは〇〇の特異点だったのだ!!」で片づける必要があるため、所謂「ソシャゲ向き」の設定なのですが、特異点は「魔力リソースとしての聖杯」によって作られる→クリア特典として聖杯を回収するという流れを鑑みると、「なぜ異聞帯の空想樹を剪定したら聖杯が手に入るんだろう?」とふと疑問に思ってしまいます。「亜種平行世界 下総国」ですら聖杯が関わっていたというのに。

 そもそも「なぜFateがFateとして成立するのか?」と言えば、特異点にて「聖杯の取り合い」が起きているからに他ならず、実際、1部では人理焼却の原因と目される特異点が聖杯によって発生している→ならその聖杯を人理焼却式から奪取しよう!→聖杯探索/グランドオーダーと、聖杯が物語の中心にありました。でも2部では聖杯の「せ」の字も出てきていません。前々から「設定にこだわるシリーズなのに、ゲーム上の都合とか無粋な理由で聖杯が手にはいるのか?」と思っていましたが、どうも、5章の冒頭での会話から、どうも「異星の神」は「空想樹を大きく育てる事」を目的にしていないのではないか?と思うようになりました。

 以前「四季十色」様のサイトで「空想樹は主人公に観測されるのを目的として植えられているのではないか?」と考察されていましたが、僕もそれを参考にさせていただき、さらに、他のFate作品の「7騎の鯖を戦わせて6ないし7騎分の魔力をためた聖杯を手に入れる」という基本設定は、「7つの異聞帯を戦わせる」にソックリだという事に気づいたことでたどり着いた考察がこちら。

 

 空想樹は「主人公に剪定される」ために存在しているのではないか?

*1:メイヴも自己回復スキルが無いと宝具に耐えられない