上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

2020年 第5週 「しずかが持ってたネジはポセイドンの」説

  現在開催中の「救え! アマゾネス・ドットコム ~CEOクライシス2020~」もあと2日。僕は2月前に全クエストをクリアしました。

 このイベントでは基本10階層毎に強敵が出現しますが、メインクエストクリア後の「裏アルテミス神殿」ではその「強敵」の脅威レベルも桁違いで、2回ほど令呪を切ってしまいました。

 そんでもって100階。敵クラスが「アーチャー」だったので、「もしかしたら・・・」と思っていたら、やっぱりアルテミスとオリオンのカップルでした。

 当然リア充氏ねにこの世の正義と真理の鉄槌を下してやらねばならなかったのですが、生憎、使用できるレアランサーはブリュたんと景虎のみ、後1騎はスカサハの弟子のクーフーリンを連れて行かなければいけませんでした。また、アルテミスの戦闘力はもとより、2部5章を突破したマスターなら身に染みているであろう、オリオンの宝具による強化率が異常に高いので、一度でも彼に宝具発動を許してしまえば、アタックの度に鯖が1撃でスッ飛んでいくーと思っていましたが、実際レア鯖2騎は削られはしたものの割と耐え、ミリ単位でしたがブリュたんが耐えに耐えて、コンテニューナシでリア充を成敗していただきました。

 え?クーフーリン?アルテミスの攻撃で死んだよ。←この人でナシ!!

 

 警 告
 ここからはFGO「2部5章 神代巨神海洋 アトランティス:神を撃ち落とす日」までのネタバレをふんだんに含みます。

 

 これまでのFGO考察まとめ

〇「特異点F」とは、初めに人類悪が発現し「X」(ギューフ)状態になり、杖ニキが「A」(アンサス)を使って解消を試み、人の抑止力が「F」(フェオ)を付加して特異点として維持している。

〇「カルデアの者」とはコイツ↓である。

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〇「信用できない者」とは大方「異星の神」と同じ種族である「シャーロック・ホームズ」であり、「異星の神」と敵対している。

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 さて、「考察において何が一番重要か?」というのは考察者によって異なるものであり、だからこそ人によって様々な考察が成り立つのですが、「山羊ラビット」兄貴をリスペクトしている者として、やはり動画内で明言された「考察において一番重要なのは直感である」を支持しています。

 考察というのは数学の文章題やパズルとは違います。文章題やパズルは初めに「解くべき答え」が先に明示され、それに沿って手掛かりを見つける必要がありますが、考察は「答え」はあっても「解くべきもの」ではありません。だからこそ、考察する人が何を手掛かりにするかを決めるのは「直感」に依存するのです。

 

 で、僕が感じた「直感」というのが「2部5章前半のアトランティス」は「1部3章のオケアノス」の特異点状態がそのままになった歴史なのではないか?というものです。

 まず、1部の第3特異点 封鎖終局海洋:オケアノスは、他の特異点と違って、その地域から「出たくても出られない」状態で、「可及的速やかに特異点状態を解消しないといけないからその地域から出たくない」状況だったその他の特異点と些か世界状況が違います。

 また、オケアノスに登場する鯖の中で、アトランティスに登場し、不可解な言動をする鯖が2騎登場します。それがフランシス・ドレイクとイアソンです。

 オケアノスにて、生身の人間でありながらポセイドンから聖杯を奪ったドレイクは、アトランティスにてなぜか「ポセイドンの神核」を持っていると共に、何の抵抗もせずに自決を選ぶほど戦闘力がほとんどない状態でした。

 そしてイアソンは、アトランティスにて「オケアノスの記憶を保持している」のです。

 基本的にメインストーリーで現地で仲間になった鯖は、「その章での記憶」を保持しません。カルデアで召喚されたり、2部で汎人類史の鯖として再登場した時も、「その章で何が起きたか?」を「知識」としては持っているけど、「記憶」を持っているわけではなく、基本初対面です。これまで例外として、特異点Fに登場した杖ニキが、召喚時に「ああ、アンタらか。また会ったな」と言ったり、終局特異点にて助太刀に来た鯖が特異点の記憶を持っていましたが、イアソンもその例外の一人、しかも、終局特異点の記憶を持っていないっぽいのも不自然です。

 そのため、

1、オケアノスにて人理焼却式側の聖杯を入手したものの、特異点状態が解消されない平行世界が存在するのではないか?

2、その平行世界が剪定事象で、キルシュタリアのロストベルト(=アトランティス)にされたのではないか?

3、剪定事象だから終局特異点に現れなかったイアソンも存在するのではないか?

4、そのイアソンとドレイクがアトランティスの汎人類史側の鯖として登場したのではないか?

5、そういえばドレイクの持ってた聖杯はどうなった?

 

 と、順番は前後しますが(つーか、ほぼ同時に考えた)このようなプロセスを経て考えたのが「アトランティスの正体は剪定事象化したオケアノス説」です。

 長くなりそうなので、今回はその根拠となる考察を1つ。

 

 2部5章前半で叩かれたシナリオの一つに、「オデッセウスのナレ死」があります。中間管理職的ポジとはいえ、敵の総大将として圧倒的な武力と戦略で幾度となくカルデアを追い詰め、また、非常にカッコイイ見た目もあって、多くのマスターから直接対決を楽しみにされていたオデッセウスでしたが、その結末は「シャルロット・コルデーによる暗殺」という非常に呆気ないもので、「シナリオの汚点」として非常に評価が低い一節になっています。

 ただ、ここまで盛り上がりそうな敵の最期をこのようなものにするというのは、運営の目論見がスベったというより、何らかの意味があるのではないか?と考えました。すなわち、設定上重要な描写だったのでは?と。

 

 オデッセウスと直接戦闘を行ったのは、章の冒頭に登場し戦死した「サンソン」と「デオン」、そして「シャルロット」です。

 特に冒頭の2騎を見たとき、「どこかで見たことがある組み合わせだな」と思いませんでしたか?それもそのはず、サンソンとデオンはそもそもマリー・アントワネットと関連が深い鯖であり、また、1部1章 邪竜百年戦争:オルレアンにて敵方として共闘しました。また、シャルロットはフランス革命期に革命グループの一派のリーダーを暗殺し、サンソンにより処刑されています。

 つまり、オデッセウスと戦闘した3騎は、実史で同時期に生きて、しかもサンソンを中心に面識があるのです。

 また、サンソンとデオンが戦死→その後彼らと関連のあるシャルロットが召喚→オデッセウスによって伏兵になるように細工される・・・という展開は、まるで、「1.5部亜種平行世界の下総国にて、人の抑止力に召喚された酒呑童子と望月千代女が宿業により操られることを前提に、彼女らと関連のある千子村正を連鎖召喚する(山羊ラビット兄貴による考察)」という展開に似ているのではないか?と考えました。(しかも、村正も「なぜ自身が召喚されたか」を知らない様子でした)

 また、シャルロットは事あるごとに、「自分は戦闘力がない」「自分には生まれて来た意味が分からない」とやたら気弱な言動をしています。まるで、オデッセウス対して立ち向かわずに、「伏兵になるよう細工して下さい」と言わんばかりに。

 

 つまり、サンソンとデオンはオデッセウスの力量を計るための鯖であり、それを踏まえた上でオデッセウスを確殺できるように彼らと関係のある(=召喚しやすい)シャルロットが意図的に召喚された。即ち、サンソン、デオン、シャルロットはオデッセウスに対して用意された、「その時点で必ず勝てる最低限の戦力=カウンターガーディアン」だったのではないか?

 ではカルデア以外で、これらの召喚を行うことができるのは、やはり人の抑止力でしょう。

 また、召喚そするにはそれ相応のリソースが必要です。地球が白紙化して人の抑止力自体のリソースが圧倒的に不足する中、他にリソースになるのは・・・ひょっとしてオケアノスでドレイクが持ってた聖杯なのでは?と考えた次第です。