上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

豹柄だった鮎

 たまに行っているゲーセンに置いてある三国志大戦のサテライトに、「2月の終わりに撤去します」と張り紙がありました。そのゲーセンは友達に三国志大戦を教えてもらった場所で、それまで怖いイメージしかなかったゲーセンに通うようになるきっかけになりました。
 僕がほぼ最初にプレイしたゲームは三国志大戦(無印)の末期で、~2に入ってから本格的にお金をつぎ込むようになりました。あの頃はまだ1プレイが300円で、勝てれば200円、もう一回勝てば100円でコンテニューという今から考えれば少々お高めの値段設定でした。下手だったので300円入れては負けて300円・・・という行為を、平日でも1時間、休日前ならそれこそ夜中の3時までとか、休日なら半日とか行っていました。そもそもゲーセンに行っても4基の筐体は満席で、プレイ待ちに30分とか当たり前。仕事帰りにどーしてもプレイしたくて7km離れたゲーセンに車で移動とかもしました。勝って負けて一喜一憂、排出されたカードのレアリティに一喜一憂。~2が稼働していた1年半は三国志大戦漬けでした。
 転機になったのは~3が稼働してからしばらくしてからのことです。土曜日にいつものように近所の小学校でバドミントンをした後に、友達とゲーセンに行く予定でした。ところが、バドミントンで足を怪我してしまったのです。思えば毎日遅くまで三国志大戦をして22時とかに帰宅、途中でお腹が減ってコンビニなんかによって食べ物を買って、用意されている夕食と一緒に食べる・・・これを毎日行って体重は100kgを超えていました。それが原因で怪我・・・一念発起してダイエットを決意しました。そこで始めたのが、足に優しい水泳でした。当然それまで三国志大戦に費やしてきた時間は水泳に回りました。更にそれからしばらく経って、スクエニの新規のアーケードカードゲームである「ロード・オブ・ヴァーミリオン(LOV)」が稼働しました。みんなそちらをプレイし始め、僕もプレイしました。すると、あれだけ人が集まっていた三国志大戦から、人が減り始めました。
 もっとも~3は稼働してしばらくゲームバランスが最悪の一言で、当時プレイしていた方ならご記憶でしょうあの「忠義・七星大戦」が続いてのLOV稼働です。僕はすっかり三国志大戦をプレイしなくなりました。
 まあそれも時間が経つと、LOVのゲーム展開の単調さや三国志大戦のゲームバランスや600円で3戦できるようになるなど料金が見直され、LOVは過疎るようになったのですが・・・僕も三国志大戦に戻って、でも~2のあの情熱は無くなり、三国志大戦を通じてできた友達や知り合いも次々にゲームセンターから姿を消し、誘ってくれた友達もほぼ引退状態で、でも刺激を求めて惰性でプレイと余りまくるカードの処分に頭を悩ませてました。~3稼働から3年経った時のこと、僕はある事情で大金が必要になりました。それまで出社の途中でコンビニ弁当を買っていた生活から、手製の弁当を持って行く生活になり、三国志大戦などやっている金銭的な余裕は無くなりました。
 それからまたしばらく、大金は必要なくなりましたが心を完全に病んでいました。三国志大戦でつぎ込んでいたお金をはるかに超えるお金をパチンコにつぎ込んでいました。ある時さすがにヤバいと思ってせめてもと戦国大戦を始めましたが、三国志大戦と同様、惰性でプレイと余りまくるカードの処分に頭を悩ませる生活でした。プールの近くのゲーセンで三国志大戦が安く稼働していたので懐かしさ半分でプレイしましたが、もはやかつてのモチベーションは皆無で、戦国大戦共々スッパリと引退。現在のCOJとMJメインになりました。引退からしばらくして、三国志大戦のオンラインサービスの終了が発表されました。
 こうしてみると三国志大戦は確かに一時代を築きました。しかし、戦国大戦を初めとするアーケードカードゲームはあるものの、かつての熱気はありません。そう考えると三国志大戦は確かにすごいゲームだったと思います。多分、あの時代だからヒットしたのでしょう。一つの時代が終わるのを、しかと記憶に留めたいと思います。