上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

やさしい激辛麻婆豆腐

 僕自身は保守的な発想の持ち主ではあるのですが、保守思想のクラスタの中では、NHKには寛容な方だとは思っています。

 

 別にNHKであれば何でもOKという訳ではありません。

 最近のNHKの騒動として、不法在留者を擁護する内容のドラマ「やさしい猫」が挙げられますが、当然、僕としてはこんなドラマを容認するわけにはいきませんし、これ以外の様々な悪行を鑑みれば、NHKが真っ当な組織と考えられないのは自明の理でしょう。

 当然不法在留に関して、本人の言い分を無視してはいけないですし、先の入管法改正について国内から文句を言っている人達も、本気で特亜の共産思想にやられてしまった人から、単に勉強不足なだけの人、不法在留者に寛容である事こそ絶対正義なのだと本気で思っている人等様々な理由で反対しているのは承知しています。

 それでも結論としての入管法改正反対とか、そういったものに関しては許容されるべきではないのですが、例えば「やさしい猫の原作は中央公論社から出版されている。中央公論社と言えば、日本の保守思想の象徴的存在であり昨年凶弾に倒れた、故・安倍晋三氏へ密着取材をして出版された安倍晋三回顧録も出版している、保守的、あるいは中立的な出版社であり、そういった出版社から出版されたやさしい猫は、イデオロギー的な問題が存在しない小説である。NHKは単に、売れているからドラマ化しているに過ぎないんだ」とでも擁護する声が、パヨ界隈や、それこそNHKがエクスキューズとして発信されるべきなのではないでしょうか?

 普段から保守的な物事に対してワーワー騒いでいる癖に、そういうところでみょーに大人しくするから、「この人たちは何も考えていないんだ、特亜に脳をやられた売国勢力なんだ」と余計思われてしまう。そういうのって、日本国民も、売国勢力の人達も、特亜の人達も、誰も得しないと思うんです。

 

 さて、そんなNHKがまたやらかしました。

 百聞は一見に如かず、とにかく観ていただきたい。

NHK広報さんはTwitterを使っています: 「【今度は「まやまやぽん!」体操です】 今夜11:45から総合テレビで「体操でぽん!」をお送りしまぽん。 なお、明日は夜10:50から #Eテレ で「紙芝居でぽん!」「工作でぽん!」をお届けしまぽん。 ▼まやまやぽん!番組サイト▼ https://t.co/KyWLnytSNm ▼クセになる2分20秒の体操動画▼ https://t.co/PTSIBt2q4Y」 / Twitter

 ・・・どうでしょう?

 「負けたら心臓捧げます」だの「集団生贄200人」だの「心臓どくどく捧げます」だの、楽しげな音楽と相まってとても正気の沙汰とは思えない歌詞となっています。

 当然、日ごろからNHKに対して批判的な保守界隈からはバッシングを受け、「政治知新」さんでは、坂東忠信氏や西村幸祐氏の批判ツイートを載せていました。

 もしこんな体操を子供向けに作成しているのであれば、関わった人たちは全員精神科へ行った方がいいのですが、僕としてはそういう批判に対してもやや違和感。

 

 と言うのも、「まやまやぽん」という番組名や上記の歌詞は、初見で聞いても「これはマヤ文明アステカ文明の事を揶揄しているんだな」と分かるようになっています。また、出演者の体操も、体を動かす事を目的としていないような構成だし、女性はともかく、男性は体を動かす事が苦手そうなのが丸わかりです。

 また、政治知新さんにもNHKのツイートは貼られていたのですが、書かれていたのは「今夜11:45から総合テレビで『体操でぽん!』をお送りしまぽん!」・・・今夜11:45?深夜ではないか。そして、同じページには東京国立博物館にて、国立博物館NHK朝日新聞が主催となっている「古代メキシコ特別展」の宣伝ツイートも貼られていました。また、そのリンクからNHKのページに飛ぶと、博物館の展示に合わせて、7月や8月に放送される古代メキシコ文明に関する番組の1つとして「まやまやぽん」が載っているのです。放送時間も平日の昼間だの夜中だのの総合テレビで、明らかに、子供が観る事を前提にしていないことが分かります。

 

 NHKは前々からこんな感じの、一見真面目な構成だけどよく観ればお笑い要素が多い番組とか、逆に一見不真面目な構成だけどよく観れば伝えたい事がふんだんの盛り込まれている番組、一見子供向けの構成だけどよく観れば大人や知識のある人にとって面白い番組、単純なブラックジョークが多い番組といった、それ相応に工夫を凝らした番組を、それも本気で作成して放送することがあります。「ノロイちゃん」や、「シャキーン!ザ・ナイト」当たりは有名ではないでしょうか」僕としては「幻解・超常現象」時代から観ていた「ダークサイドミステリー」が、明らかなネタ切れでネタ番組に片足を突っ込んでいるのは微妙ですが、「工夫を凝らした番組」ととるべきでしょう。

 

 こんな感じで「体操でぽん!」も、「古代メキシコ特別展」の宣伝番組として、敢えて子供向け番組の構成をとって砕けだ表現で放送されていると考えるべきであり、ネットを中心に保守層が番組の内容に関してバッシングを行うのは、些か的外れであると言えます。

 当然、それが「面白いか?」「古代メキシコ特別展に行ってみようと思うか?」となるのは別問題であり、保守層からのバッシングを考えると今回の「まやまやぽん」や「体操でぽん!」は相当滑り散らかしている話しではあります。数年前はともかく、そもそもテレビを見る人自体が少ない今、「工夫を凝らした番組」の必要性も少なくなっているのではないでしょうか?

 当然、NHKだってマーケティングに関してはかなりのノウハウがあるので、ある種の炎上商法的に、「古代メキシコ特別展」の宣伝を行っているのかもしれないし、実際僕も今回の炎上騒動で初めて知りました。

 

 しかし、普段から真面目に放送しているからこそ、搦め手が絶大な効果を発揮するのであり、近年の偏向報道や、やさしい猫のような悪行蛮行を日々垂れ流し続け、その上で受信料も寄越せと日本国民から散々ヘイトを買っているNHKが、いきなり「心臓どくどく捧げよう」とかツイートしても、それが本質的にはお門違いな理由で袋叩きに遭うのもまた道理。

 僕自身、実は昨日「歎異抄」の解説本を拝読して、「1秒1秒の心がけこそ大切である」という事が分かった身でもあります。NHKも、こういったバッシングから、偏向報道はいけないんだ、日本を売ってはいけないんだ、共産党労働組合なんか排除すべきなんだ、と思っていただければと思います。