上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

他人(ひと)はそれを忘れ得ぬ

 昨年末から北関東で多発している、所謂闇バイト強盗殺人の指示役として、フィリピンに潜伏していた日本人3名が日本に強制送還されるとのことですが、その中の一人、渡辺優樹のコードネームが「ルフィ」という事で、事件の凶悪性と共にふざけ切ったネーミングに日本中が震撼しているのですが、そんな凶悪犯罪に芸人が噛んでしまったとの事。

 お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹は元々各種メディアで売春防止法と窃盗で2回逮捕歴があるという事は暴露されていたのですが、窃盗の際に「ルフィ」こと渡辺優樹が、以前犯罪仲間だったという事で、「罪を償ったのだから問題ない」という旨の擁護意見と、「渡辺との関係に関して茶化すような言動を多く行っていて反省していない」という旨の攻撃意見があり、絶賛炎上中との事です。

 

 正直僕の中では、擁護派の意見も攻撃派の意見も理解できるものではあるんです。

 逮捕されたのは2011年と12年であり、その事が暴露されたのは2019年。少なくとも6年は経っているし、暴露記事の中でも実刑になったと記載されている訳でもない、少なくとも本人が自発的に話すような事でもないし、少なくとも何らかの形で罪を償った人には職業選択の自由があるわけで、それで芸人を希望して所属先、今回なら吉本興業がそういった経歴を精査したうえで所属させたのであれば、芸人として活動する分には、お客がどう思おうとも少なくとも法的には何の問題もありません。

 だからといって、2019年の暴露記事以降被害者の事を考えればEXITの漫才見て素直に楽しめるかと言えば、抵抗がありますよね。また渡辺との接点が報じられた後にTwitterで弁明した時のアイコンが「コビー」のコスプレだったと。更にはその後の長文コメントでも小説の宣伝を堂々と入れ込んでしまったと。更にはファンからの激励コメントに「ありがとーー!!今に繋がる過去だからねぇ!出会えてよかったです」という、「出会えてよかった」のがそのファンとも渡辺ともとれる発言まであったと。本当に反省してるんか?って話ですよね。

 ちなみに「コビー」言うのは「ルフィ」が主役を務める少年漫画「ワンピース」の登場人物で、ルフィの友達であり序盤に登場した後中盤以降に海賊であるルフィと敵対する海軍の若手士官として度々登場します。海軍所属でありながらルフィの友達として海賊への理解を示しつつルフィの恩人である重要人物や海軍のお偉いさんにも一目をおかれて・・・と今後の活躍が楽しみなキャラクターだけに、こういう所で話題になってしまうのは本当に残念です。

  

 今回の炎上事件は、そもそもどこに問題があったのでしょうか?僕は「芸能界の構造そのもの」に一番の問題があると考えます。

 ネット上では度々「芸能界自体が犯罪に対して甘い」という言説が聞かれます。今まで薬物で逮捕されたのにシレっと復帰した芸能人なんていくらでもいるし、暴行や婦女暴行、公務執行妨害に密輸・・・と一般人ならそれだけで人生インフェルノモードになるような事をして実刑を食らった後に何事もなかったかのようにテレビに復帰した芸能人も数知れず。

 さらに言えば、現在の芸能界自体が反社会的勢力と非常に近いのも有名です。芸能人ですら在日に同和に暴力団関係者が大多数を占めているし、そんな芸能人の活躍の場である芸能事務所や大手マスゴミなんかはほぼ上記の集団のフロント企業状態です。

 そんな反社会的勢力との親和性が高い業界において「逮捕歴がある」程度の経歴が問題視されるとは思えません。「昔は不良だった」というエピソードを持つ芸人も多いですし、一時期ネット上のデマで大バッシングをうけたスマイリーキクチの件も、デマの根拠の一つに「問題となった凶悪犯罪が起きた地域の近くの有名な不良だった」*1いうものがありました。

 元犯罪者や反社会的勢力だった人を社会的に孤立させるのはもっての外ですが、その居場所を芸能界に、それも裏方ならまだしも目立つ場所で活躍させる事に求めるのはちょっと違うんじゃないかなとは思います。特に大昔と違って今の芸能人に「この人にしか出来ない事」ってほとんどないし、「この人にしか出来ない事」があったらそもそも犯罪なんて犯さない。何せ、今は「高学歴芸人」ですらロザン宇治原の代わりが出てくるくらいです。芸能人の「個」の価値って実はそんなに高いもんじゃないし、「逮捕歴」というのは芸能人の価値を下げるファクターとしては昔以上に重たいものになっているし、「逮捕歴」による価値の低下は、これからも改善される訳もなくその暴落具合がどんどん加速していきます。そんな芸能人の価値が、芸能関係者にとっては「些細」な事で暴落することに特に芸能事務所やマスゴミは気づいていておらず、多分深く考えずに「本人がやりたがっている」からと「元不良」だの「逮捕歴がある」だの、そんな人を「芸能人」として露出させ、ウケたからと「人気者」に仕立てるからこういうスキャンダルが発覚した時にロクな対応ができずにネット上で炎上する。

 兼近も彼が「人気芸人」でなければここまで炎上することはなかったはずです。

 

 結局のところ、良くも悪くも芸能界というのは浮世離れした所なのであって、特に芸能事務所やマスゴミに常識を求めるのはナンセンスな話ではあります。

 吉本総合養成学院しかり、AKBグループしかり、芸能界と一般人との境界が薄くなりつつあり、マスゴミはそれを「いいこと」のように言っていますが、「芸能界はあくまで異世界」であり、「芸能人は特殊技能の持ち主」であることを一般人は認識し、更には自身を表現する方法としてユーチューバーやVチューバーといった既存の芸能界に囚われる必要がないものもある点も考えれば、反社会的勢力が蔓延る芸能界に、大した技能もない一般人が接触する必要性はほぼありません。

 

 兼近のスキャンダルもそうですが、「闇バイト」という言葉の軽さに騙されず、「逮捕歴」と言うものがどれだけ重い意味を持つかはみんな認識した方がいいとは思います。罪を償った人も、「償った」「反省した」という自覚や自信があるのであれば。芸能界という反社会的勢力に関わらないように心がけた方がいいでしょう。

*1:尚、同様の理由で飯島愛も名前が挙がったことがあるが、ネット上はともかくマスゴミでは一切触れられず。フシキダネー

昨年精神科でADHD&ASDだと診断された話

 タイトル通りですw

 以前から精神科やカウンセリングに通っていたのですが、昨年精神科のドクターから「自分、発達障害ちゃうん?(意訳)」と言われたので、問診や知能検査を受けたらドクターが「コンサータADHDの薬)飲もうか(意訳)」。

 以前から思い当たる節はありましたが、現在はコンサータの増量をしつつ飲んでいます。

 

 正直、5年以上前に別の精神科医に半年以上の育成歴の問診の末「発達障害ちゃうやん(意訳)」と言われたっきりだったので、「人生酷い目に合い続けたのに、何を今更」という感じでした。

 ただ、以前と違ってADHDASDの良い面を調べてみたり、知能検査の結果から自分の強みを知る事が出来たりと、それなりに上手く付き合って行きたいとは思います。

 

 さて、今年に入って「短期的」「長期的」の2つの目標を常に持っておこうと思っているのですが、その短期的な目標の中に、「障害者手帳の取得」があります。

 精神障害の自立支援を受けているし、一応ADHDASDなので障害者手帳の取得条件には当てはまっているのですが、税金等の助成を受けられるし、何よりNHKの受信料を払いたくなかったからです。

 

 ブログネタとしては完全に出遅れた感がある仁藤夢乃のColabo問題。

 売国特定野党や維新の党の足立議員といった政治にダイレクトに関わる連中は勿論のこと、赤い羽根共同募金まで丸焼けになっている様を見ると、「暇空茜さん、マジかっけぇ」と思うと同時に、福祉という「善意」の上で成り立っている世界を冒涜する連中が本当に許せなくなりました。

 以前から「医民連」とか「日本福祉大学」とかに大分嫌悪感を抱いていましたが、「困っている人」に対して、貧困ビジネスそのままの所業をするとか、その上で税金を貪りマネーロンダリングまで行うとか本当にあり得ない。僕が受けている精神障害者自立支援制度も、もし制度に木村厚子が噛んでいたら断ろうと思ったくらいです。

 

 友人に福祉関係で働いている人はいるし、病院で働いているので福祉関係で働いている人とは多分に接点はあります。何より、中学の頃とはいえ僕も一度は福祉の道を志した身。福祉に携わる人が「いい人」である事は理解しているつもりです。Colaboや赤い羽根共同募金にだって、心底見下げ果てた売国奴だけでなく「自分達は良いことをしているんだ」と心の底から信じて働いている人もいるでしょう。当然、マネーロンダリングや売春斡旋の意図はなく、純粋な気持ちで寄付した人だっているでしょう。

 そんな人達の善意を踏みにじる連中、仁藤夢乃や木村厚子や瀬戸内寂聴小池百合子や・・・といった連中を絶対許すことはできないし、そんな連中を庇い立てするマスゴミ、特に「セブンナイツ会見」を堂々と撮影しながらロクに報道もしないNHKに、これ以上お金を払いたくはありません。

 

 福祉という世界が、「誰かがやらないといけない事」であり、同時に「儲からない」ものでもあります。

 本当は儲かる仕組み作りが必要なのですが、それがかなり難しいものであり、みんなそれを理解しているからこそ、福祉には「善意」が必要です。

 昔からその「善意」に付け込む輩がいる事は知っていましたが、今回の暇空茜さんの一連の告発によって、まさか医民連の比じゃないレベルまで売国奴が浸透していることが分かって、本当に衝撃です。

 ですが、災い転じて何とやら。今回、数々の売国奴が釣れに釣れまくりましたが、それは絶対に特定アジアに帰らせないといけない輩の、最大の指標ともなります。

 話が大きくなり過ぎて話を追うのが大変ではありますが、ネットでキチンと情報を収集し、排斥すべき売国奴をみんなでまとめて公開し、売国奴の排斥のためにどうすればいいのか?何ができるか?を考える、最大の機会なのです。

 

 以上、昨年精神科でADHDASDだと診断された「障碍者」の率直な意見でしたw

2023年 第1週 課金少なし回せよアイクよ

 そんな訳で久しぶりのFGOプレイ日記ですが、更新をさぼっている間に、ゲーム内外で怒涛の変化が起きていました。

 

 まあ、元日なので福袋召喚はさっさと引いてしまいましょうかね。

 今回も狙うはキャストリア。というか、昨年の福袋で大爆死して以来、夏の福袋でも結局お迎えできずにキャストリア難民状態が続いてしまいましたが、今回こそは・・・

 FGO運営は人の心が分からない!!(血涙)

 

 まあ、7騎の内未所持は2騎。まあ余程運が悪くない限りマーリンやスカサハ=スカディは引かないでしょ。

 で、1回目で早速金回転。これは幸先がいい!!

 と思ったら、

 まさかのお粥魔女!!一瞬腰が抜けましたが、☆5ではないので、次!!

 

 そしたらまた金回転が!!

 ズコー。終わった・・・と思ったら、まさかの虹回転!!!

 おお!これでプリヤ組はコンプリートしたぞ!!しかもテスタメントの霊衣も交換済み!!

 最終結果といえば、

 ・・・・

 ・・・・

 ・・・・なんだろう、

 涙が。

 

 ちなみに大晦日にグラファン2のBDをポチったら今日届きました。

 おっきーの話の為だけに買いました。

2022年に買ってよかったボドゲTOP10

 2022年もあと7時間を切り、来年は色々頑張ろうと思いつつ、やっぱりその「頑張る」中にはブログの更新も入っているので、大晦日多分相応しい内容を投稿して来年の弾みにしたいと思います。

 

第10位

マスターマインド(ブレインブレイカー)

 あとアソビ大全で「ヒットアンドブロー」とも呼ばれているので、そちらで覚えている方も多いのではないでしょうか。

 アマゾンとかで売っているマスターマインドが安くても4000円くらいするので、あまり食指が伸びなかったのですが、「フライングタイガーコペンハーゲン」というお店で驚きの1500円で売っているという情報をキャッチしたので、速攻で購入しました。

 というのも、僕は推理系ボドゲが大好きで、既に岐阜でのボドゲ界隈では「これ好きでしょ」と推理系ゲームを勧められるレベルです。それでアソビ大全に入ってるので、僕が飛びつかない訳がありません。

 また、このセットではピンの色が5色しかないので、僕は木ダボとアクリル絵具で新たに白・黒・紫のピンを作り「アイク専用拡張セット」を勝手に作ってしまいましたw

 ちなみにフライングタイガーコペンハーゲンには他にも色々な木製ボドゲがあるので、ボドゲーマーは一度足を運んでみて下さい。

 

第9位

オーバードライブアペンド ブラッドリーナイトメア

 通称おっぱいドライブオーバードライブアペンドの拡張です。

 前作とは登場人物を一新*1した意欲作。何よりパケの女の子(リーリア)が可愛い。おっぱいもそうだけど作画の関係か何かは不明だけど足がいい感じで太いのが僕

 さらに今年はその続編「オーバードライブアペンド ディアボロニックスレイブ」も発売。闇落ちしてなぜが髪の色も変わっちゃったリーリアちゃんが登場するぞ!ただ、足の太さが

 ややゲームバランスが大味なのが難点か。

 

第8位

ガンナガン ”W”SHOUT

 年明け早々、あのガンナガンに新シリーズが登場!僕もイエサブで予約しました。

 もはや恒例となりつつある重銃優位なバランスと、新たに加わった勝利条件が相まってなかなかにカオスな戦闘が楽しめます。

 旧カードも混ぜて使えますが、やはり「無印」や「OVERHEAT」をある程度遊んでから「WSHOUT」を遊ぶのがオススメ。

 ちなみに僕の推しはテトラ。*2

 

第7位

ドミノゲーム・メキシカントレイン

 ドミノスタンドも一緒にどうぞ。

 「ドミノ=ドミノ倒し」のイメージが強いので、インパクトは絶大。更にルールは単純で駆け引きが熱く、それでいて重くない。

 個人的には「ラミイキューブ」が好きな人には刺さるのではないでしょうか。勿論数字ゲー好きな僕には盛大にぶっ刺さりました。

 あと、箱のわりに物理的に重い。

 

第6位

プロジェクトL

 再販で無事購入。

 拡大再生産の新世代。パズルの面白さもさることながら、無機質なノンテーマなのも僕的にはポイントが高いです。

 バリアントルールもあり、海外では拡張もありとこれからも楽しめそうなポテンシャルの高い1作。今は拡張の日本発売を首を長~くしてまっております。

 あと、「ピースをどうスマートに収納するか」が一番難しい。

 

第5位

クリプテッド

 プレイヤーは珍獣ハンターイモトとなり、自分の手がかりをなるべく隠匿しつつ、他社の手がかりを推理して、誰よりも早く珍獣が居る1マスを当てるというバリバリの推理ゲー。

 僕はクリプテッドを持って行く度、取り合えず「クリプテッドやる」と言うレベルです。上級バージョンを遊ぶため、今日もクリプテッドを布教する。

 ちなみに2023年は2人用の姉妹作「クリプテッド 都市伝説」も発売予定。

 

第4位

タイガーアンドドラゴン

 これまた再販で購入。

 ある意味大人気のボドゲ、「ごいた」を元にアークライトゲームスとオインクゲームスがタッグを組んだ意欲作。

 ごいたのリプレイ性はさらにパワーアップし理不尽展開の嵐等ごいたの醍醐味を存分に味わえる。ごいた好きなら遊んで損なし。

 ゲームマーケットで配布されたプロモカードもHPで公開していて安心。

 

第3位

サンリオキャラクターズ スポーツフェスタ

 恐らく100均ゲームの中で一番評価が高い1作。

 ゲーム自体はシンプルなトリテ。だがその実態は、難解で理解できない人はいつまで経っても理解できないトリテをシンプルすぎるルールで理解できる上に、トリテ経験者でも熱い戦いが繰り広げられるという、超絶チートなトンデモ100均ゲー。

 さあ、みんなもトリテの沼に落ちよう!!

 

第2位

ラッキーナンバーズ(新版)

 コンプレット系の、軽く遊べる1作。

 数字タイルは1~20までながら、特定の法則に従ってボードに配置するというシンプルルールで、色々な場面でプレイ可能。

 数字系ゲームが好きな僕は速攻で購入しました。

 

第1位

ことばのクローバー!

 4辺に単語が書かれたカードを専用プレートに無作為に田の字に並べて、並んだ2つの単語から連想される言葉を書いた上でカードを外し、他の人に当ててもらうという協力ゲーであり、自分のボキャブラリーと協調性が試されるという、ワード系と、「ジャストワン」のような協力ゲーの要素が合わさった、おそらくワード系最強のゲーム。

 僕の場合、大抵好き勝手書くので周りが「?」状態になるのを逆に楽しんでいます。その上で大抵1発で当てられて驚くのも日常茶飯事。「革命」「爆弾」から「腹腹時計」を書いて全員が意味を知らない状態で1発で当てられた時にはビビりましたw

 

番外編

アルゴプラス

 3色になったアルゴ。それ以上でもそれ以下でもない。

 数字ゲームであり、数字系ゲームが好きな僕が初めて買った無印版アルゴだったので、思い入れは上記の10作を遥かに超えるのですが、何分難しすぎる上に、ボドゲ会ならともかくボドゲカフェでは僕がアルゴ強いって言うのが完全に浸透しているので、みんなあんまりアルゴやアルゴプラスで遊んでくれない・・・

 

 さて、クリプテッド都市伝説や、今年は購入できなかった「宝石の煌めきデュエル」や新規参入が難しいドミニオンににていながら第2版が発売されたばかりで参入しやすい「ハートオブクラウン」など、2023年も購入したいボドゲはまだまだあります。

 奇しくも来年3月にWiiUと3DSのeショップが閉鎖される関係でしばらくはボドゲ購入ができなくなりますが、これからはボドゲレビューも書いたりしながら、エネルギーを取り戻していきたいと思います。

 

 2023年もよろしくお願いします。

*1:世界設定は同一。色々と噂が絶えないアヴァロン魔法学院も間接的に登場

*2:ナトリ推しな事は知られていたため、速攻で推しがテトラだと気付かれました。

ゼノシリーズの苦難の歴史 これまでと、これからの。

 この日記はwiki系のサイトをソースとして、任天堂信者である筆者としては非常に公平な視点で書かれています。多分

 

 去る7/29、ゼノブレイドシリーズの最新作である「ゼノブレイド3」がリリースされました。

 高橋哲哉氏曰く、「ゼノブレイド3はシリーズ完結ではなく、一旦の区切り」とのことなので、今はゼノブレイドクロスの新作を待ちつつ、来るべき「ゼノブレイド4」を気をキリンの首の様に長くして待つこととしましょう。

 僕もメインストーリーはクリアしたのですが、まだまだサブクエストやら「1」の「Wii版」&「つながる未来」や「2」の「黄金の国イーラ」、「ゼノブレイドクロス」にリベンジしたいと思っています。

 

 さて、「ゼノブレイド3」に関しては賛否両論あるとは思いますが、それも「ゼノ」という看板の重さがあってこその評価というものだと思っています。

 奥深い戦闘に質の高いストーリーと演出。ゼノを語る上で必ずと言っていいほど俎上に上げられる要素ですが、僕が思うに、ゼノシリーズ自体の歴史もまた、ゲーム中の磁気異常物質「ゾハル」に人間たちが振り回されるストーリーに匹敵するほどのドラマ性に満ちたものであり、それがゼノブレイドの、ひいてはゼノシリーズの独特の魅力の一端を担っているのではないでしょうか?

 

〇黎明

 ゼノシリーズの第一作目と言えば「ゼノギアス」。かの「ファイナルファンタジーⅦ(以下FF7)」と同時期に開発されたことから、N64・PSといった「第5世代据え置きゲームコンソール」世代のゲーマーに「裏FF7」と揶揄されています。旧スクウェアにおいて戦略ゲームと位置付けられていたのか、特にマーケティングに気合が入っていて、FF7においてクラウド「百億の鏡のかけら、小さな灯火とらわれた天使の歌声、ゼノギアスとつぶやくシーンがあるのもまた有名です。

 とはいえ、この時点で既にゼノシリーズの苦難の歴史は始まっていました。

 まず開発において、

 高橋「このままでは納期に間に合わないから発売延期させて。クオリティ保つためなんだよ。ゲームの質が第一っしょ?」

 スクウェア「ダメ。ゲームのクオリティ?んなもんどーでもええわ」

 高橋「( ゚Д゚)」

 その結果生まれたのが、Disc2の紙芝居展開です。

 当然そのまま発売したために批判が集まりましたが、そこは当時のスクウェア。元々のゲームの質もあって90万本の売り上げを記録しました。

 その「質」を支えていたのが、本編を含めた壮大な設定です。

 エンディングにおいて「episodeⅤ」と表示されるように、そもそも単にフェイ君の冒険譚で終わる話ではなく、本編のはるか昔からのストーリーの1片がゼノギアスであり、当然、ここまで売れれば続編の期待も高まるというものです。

 高橋「星間戦争の話とか作ってもいいよね?」

 スクウェア「FFの映画作るからMURI☆」

 高橋「( ゚Д゚)」

 

 このような制作方針の違いにより、高橋氏以下ゼノギアス制作陣はスクウェアと袂を分かつことになります。これによりスクウェアが版権を持つ「本来の星間戦争~ゼノギアス以降の話」はお流れ。勿体ないとみるか、そこまでユーザーが付いてきてくれるか疑問とみるか。ちなみに、ヒゲの暴走でFFの映画に走ったスクウェアのその後はお察し下さい。

 

〇苦境

 高橋氏以下ゼノギアス制作陣は旧ナムコの出資を受け、現在に至る「モノリスソフト」を設立。モノリスとは多分ゾハルの事。早速「ゼノサーガシリーズ」の開発に着手しました。

 さて、ゼノギアスはepisodeⅠ~Ⅵまであり、

 Ⅰ:星間戦争時代(ゼノサーガシリーズの原案

 Ⅱ:原初の時代(オープニングでエルドリッジがバラバラになったアレ)

 Ⅲ:ゼボイム文明(モルスの地みたいなアレ。知らんけど。)

 Ⅳ:ソラリス戦役(聖杯戦争みたいなやつ。知らんけど。型月信者は帰れ。)

 Ⅴ:ゼノギアス本編

 Ⅵ:本編より後の時代(え、蛇足だって!?)

 と実に壮大な設定があったのですが、肝心の版権はスクウェアにあるため、「あくまで星間戦争の話っぽいストーリーのゲーム」を作ることになります。まあ、この辺りは任天堂ファンにはおなじみの「ファイアーエムブレムティアリングサーガ裁判」で散々揉め散らかしたため、「正式な続編」を作らないのを責めることはできないでしょうが。

 で、このゼノサーガ。「episode1 力への意志」というニーチェまんまのゲームは40万本とこれまたヒットしました。

 ・・・ここまでは良かったのです、こ こ ま で は 。

 高橋「episodeⅡ作るお」

 ナムコ「Ⅰが相当無茶苦茶な制作体制だったらしいな。あとJRPGは世界で受けな   

    いから俺らが手伝ったるわ」

 高橋「あざーす」

 ナムコ取り合えずお前監督降りろや

 高橋「( ゚Д゚)」

 こんな感じでepisodeⅡ制作時に旧ナムコから盛大な横槍が入り、出来上がったのは邪神像と2004年クソゲーオブザイヤー大賞作でした。さすがにNHKの中の愛国派の如きナムコにも良識を持った人がいたのか、高橋氏の初期構想の要素を加えた「ゼノサーガⅠ・Ⅱ」や、制作体制の見直しが図られた「episodeⅢ ツァラトゥストラはかく語りき」で評価は持ち直した感はありましたが、2007年にモノリスソフトの株式の80%が任天堂に売却され、任天堂の子会社と相成ったのです。

 この売却劇の詳細は明らかになってはいませんが、旧ナムコ自体の合併の混乱もありモノリスソフトと親会社の関係は悪化したのは間違いなく、また任天堂も当時の次世代機のWiiの発売直後の為に自社ソフトの、それもWiiに不足していた大作RPGを揃えるために任天堂バンダイナムコ両社の利害が合致したのは想像するに難くないでしょう。

 

〇飛躍と禍根

 任天堂の子会社となったモノリスソフトですが、しばらくはバンダイナムコ製のゲームに関わったり、任天堂からも「ソーマブリンガー」や「ディザスター」といったゲームを出したり、株式の完全取得による任天堂の完全子会社化があったり、と今に続く「ゼノブレイドシリーズ」に向かっていく訳です。

 「社長が聞く」でも高橋氏が「制作体制の不備によりゼノサーガシリーズでは悔しい思いをした、その悔しさをバネにゼノブレイドを制作した」と語るなど、今までの艱難辛苦を思い起こさせるエピソードが記されていました。親会社が任天堂という安定した環境故今までの旧スクウェアや旧ナムコとの事情の違いはありますが、例えば山上仁志氏とのやりとりで、

 高橋「納期に間に合わない・・・このままではゼノギアスの二の舞だ・・・」

 山上「ちょっと任天堂を説得してくるわ」

 高橋「・・・え?・・・えええええええええ!?( ゚Д゚)」

 となったのは、ゼノブレイドシリーズにおいて割と重要だったのではないでしょうか?それでも「巨神肩」のマップが没になったりしましたが、「クロス」「2」「3」と恙なく続き、後年の「DE」で没マップが復活するなど、色々と批判も多い山上氏ですが、きわめてGJな判断をしたと思います。

 こうして「ゼノブレイドシリーズ」は、無事任天堂の重要なIPとなり、これからも系譜が続いていくのは、作り手、ゲーマー双方にとっては幸福な事だと思います。

 ゼノブレイド3の、あのEDを見ながら、作り手に唯々感謝。

 ゼノブレイドよ永遠に!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・で終われば良かったんですが

 ここまで読んでいただいて大体察しが付くとは思いますが、ゼノブレイドを「ゼノシリーズ」という大きな枠組みで見た時、簡単には解決できない問題が立ちふさがっています。

 まず「ゼノブレイド2」で度々仄めかされていましたが、終盤決定的になったのが、「ゼノギアス」との関係性。

 詳しいネタバレは避けますが、ゼノギアスでのあるシーンがそのままゼノブレイド2のストーリーに影響を与えているのです。更には、隠してもしょうがないで書きますが「1」と「2」の双方の設定に多大な影響を与えているとあるアイテムの設定が完全にゾハルなのです。という事は、WiiやWiiU、Switchからゼノシリーズに入った、僕みたいなプレイヤーがストーリーを完全に楽しみたいなら、最低限ゼノギアスをプレイしたいといけない、という事になってしまうのです。

 そうなるとゼノギアスをプレイする環境を作らないといけないのですが、手っ取り早くてもPS4か5の「ゲームアーカイブス」を利用して、そうでなければ中古屋で旧PSシリーズとソフトを購入しないといけないのですが、PS4はもちろんの事、最近転売ヤーが旧PSシリーズを買いあさっているためか値段が高騰。とてもゲーム1本の為にハードを買える状況ではなく、任天堂ファンには厳しい状態です。

 リメイクには当然、当時のスタッフであるモノリスソフトの協力は不可欠ですが、版権はスクウェア・エニックスにあるため任天堂のコンソール以外でゲームがリリースされる可能性がある以上、方や任天堂の子会社であるモノリスソフトが、サードパーティースクウェア・エニックスと一緒にゼノギアスのリメイクを作るのもあまり現実的とは言えません。というか、作れるならとっくにリメイクしているでしょう。

 FF7~12がSwitchで販売される時代だし、「2」では「邪神KOS-MOS」がブレイドとして登場したので、ゼノギアスゼノサーガも・・・とは思いますが、「ゼノブレイドシリーズ」が盛り上がっているにも関わらず未だにリリースされていないという事は、「そういう事」なのでしょう。

 比較的現実的なのは移植やリマスターを待つか、ゼノサーガ同様、ゼノブレイドシリーズと矛盾しない設定の「ゼノギアスっぽいゲーム」「ゼノサーガっぽいゲーム」を、モノリスソフトが作るか、PS4とゲームアーカイブスを購入するか・・・になってしまいますが、PS4以外は確実ではありません。

 

 ゼノブレイドシリーズ自体は一区切りついたかもしれません。しかし、過去のゲームを楽しむ、設定を楽しむという面において、未だ決着を見ない問題が横たわっているゼノシリーズ。

 「過去のゲームが気楽にプレイできない」という「これでいーのか!?レトロゲーム」にも通ずる禍根は、そう簡単には雲散霧消とはいかないようです。

振り返る

 8日にお亡くなりになった、安倍晋三元総理大臣のご冥福をお祈り申し上げます。

 

 約2か月間ほぼブログの更新が止まったのは、一つにはFGOのプレイ日記を書く上でFGOをプレイするモチベーションが下がってしまっていたこと。

 そして、体調もなんとなく悪かったというか、家に居てもやる気が起きなかったし、何となく上向きになったかなと思ったら身内の不幸があったり、安倍さんの事件があったり・・・と、テンションが下がる要因に事欠かなかったのが原因だったりします。

 

 「ストレスマグニチュード」という、要は最近起きた事を点数化して、点数によって精神病リスクがある程度予測できるモノがありまして、その中には自分自身が何もしていなくても、精神的に大きな負担になるイベントも沢山あるのです。

 それは身内の不幸だったり、みんなに親しまれている、尊敬する政治家の死だったり、勤め先の経営方針の変更だったりと、自分自身もアスペ疑いで検査する予定でもある中で知らない内に内から外から様々なダメージを受けていたのかな~とは思います。

 

 先週に安倍さんの献花に行って、近い内に身内の四十九日があり、自分でも踏ん切りがつくと思ったり、踏ん切りを付けなければならないと思ってはいます。

 

 また定期的にブログを書けるようになりたいとは思っています。その時が僕のモチベーションが回復した時なのです。