上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

ビニール袋のビニールってビニル基重合のビニルから来てるんですよ~

 最近とある事情でFGO日記しかアップロードできなかったので、久々に空論に復帰するとしますか。

 

 無事新総理が岸田氏になって組閣も終了。僕的にはやっぱり高市早苗総理を希望していたのですが、注目されてから投票までに時間がなかったこととマスゴミ偏向報道によって党員票が伸びなかったのが痛かったですね。

 ただ、総裁選では実質岸田・高市陣営が共闘することとなり、岸田氏の追い風になったと共に、高市氏の支持者が岸田内閣の支持者としてスライドしたのは、結果的に高市支持者にとっても僥倖と言えるでしょう。なにせ、高市氏の支持者が付いているということは、高市氏が掲げる政策から離れたことをしようとすれば結構な数の支持が離れて「次こそ高市総理を」となってしまうことは明白。すなわち高市支持者が岸田内閣の応援団であるとともに監視役にもなっているということであり、岸田総理も下手な政策や言動を発することができないということ。まあ、内閣が立ち上がったばかりだし、安部氏→高市氏支持者としては、ここは一つ岸田総理のお手並み拝見といったところでしょうか。

 

 さて、そんな岸田内閣では大半の閣僚が入れ替わったわけですが、そこで目出度くヒラ議員となったのが小泉進次郎議員です。

 2019年に環境大臣として初入閣したものの、やったことと言えばレジ袋有料化のみで、あとは「ならプラスチックスプーンも有料化で」とか言い出すだのセクシーなパワーワードを残すだの。入閣当時のマスゴミでは「安倍氏が小泉議員の人気に便乗した」みたいに言っていましたが、肝心の保守層からは「小泉進次郎の無能さを晒すためにわざと入閣させた」と言われる始末で本当に無能さを自ら暴露してしまうオチに、国民からはいい笑い者になっていたところに、河野広報本部長が総裁選立候補し石破が「応援団長」になっていた時に、何を血迷ったか河野氏支持を決め「小石河連合」という噴飯ものの連合を作ってしまうセンスの無さに、国民の大半は「小泉進次郎総理など夢幻」ということを悟りました。

 

 もっとも、「御輿は軽いほうがいい」というべきか、「太陽光パネル」というシナが関与している利権にガッチリ絡んでいる河野・進次郎両氏は、未だマスゴミからは「次こそ期待」とか言われていますが、国民にしてみればどっちもナイナイ。

 ただ、以前からマイバッグを持ち歩いてた僕個人としては、環境相時代の小泉氏の政策に関しては多少思うところはあります。

 今更タラレバになってはしまいますが、環境相時代に何をすれば小泉氏は人気を維持できたのか?を考えたいと思います。太陽光発電に関しては、以前ブログにうpしたのでそちらをご参考に。

 

 個人的には石油というのは無駄遣いするには少々勿体ない資源だと考えているので、レジ袋など使わずにマイバッグを、という考えは理解できます。ただ、そんな低学歴な国民の浅はかな考えをそのまま政策として実行するのはもっと浅はか。

 まずマイバッグというのはそれだけでレジ袋10枚分の石油を使うし、製造時の二酸化炭素排出量に至ってはレジ袋50枚分もあるのです。ということは、マイバッグで環境に貢献しようと思ったらマイバッグを10年単位で使い続けなければいけないし、プラスチックゴミの問題に関しても、マイバッグを1回洗濯するだけで大量のマイクロプラスチックが流出してしまうのです。そもそも、プラスチックゴミを海に捨てまくっているのは特定アジアなのだから、プラスチックゴミを減らしたいなら特定アジアに圧力をかけるのが先決でしょう。マスゴミは一切報じませんが、レジ袋をコンビニに卸しているメーカーが倒産したというのも有名です。

 レジ袋というのは、単にお店のレジでもらえる袋ではありません。所謂「ゴミ袋」にしたりと、きわめて幅広い用途があります。そう、実にカンタンな話しで、1ビニール袋として、1000枚500円とかで売ればよいのです。レジ袋を有料化するなら、そういう制度作りをセットで行ったり、日本のエコバッグメーカーやレジ袋メーカーも参加して環境負荷が少なく、石油を使わない素材をつかった製品を開発するように日本の研究機関に省としてお金等を支援するなどして、日本のエコバッグやレジ袋のメーカー、消費者の不利益を最小限にとどめることこそ政治家というものではないでしょうか。

 それもせずにレジ袋を有料化してハイ終わりでは、政治家として底が浅いというものです。

 

 プラスチックスプーンに関してもそう。

 レジ袋と同様に、プラスチックスプーンのメーカーや研究機関に、環境負荷の少ない使い捨てスプーンの開発をしてもらうために援助する。スプーンメーカーにアウトドア用品や介護用品等、別の用途のスプーンやフォークを作ってもらい、不利にならないようにシナ製のプラスチックスプーンを制限する。代替素材として木のスプーンを作ってもらい、その際にやっぱりシナ製の質が悪くて漂白剤タップリの木のスプーンや割り箸を規制する。今のままだと日本製の木のスプーンや割り箸は高いので、日本製の木製品の単価を大幅に下げるために林業を活性化させることで日本の林業は生まれ変わり、雇用の創出や里山の活性化による過疎問題の解決、里山保全により環境保護につながる。引いては日本の林業を起点として日本経済の活性化まで視野に入るのです。

 僕ですらここまでの波及効果を考えられるのですから、当然、小泉元環境相にはもっとダイナミックな波及効果を考えていただきたかったし、このような波及効果をもたらすには省庁間の縦割り行政を改革する必要があるので、就任当初の「国民的人気」でそういった改革をやってのければ国民は拍手喝采小泉進次郎総理大臣も夢物語ではなかったでしょう。

 

 そもそも小泉進次郎議員は、親父の小泉純一郎元総理と違ってそこらへんのスケールがまるっきり欠けています。議員にとって「人気」など所詮は「水物」なのですが、「極めて強力なリソース」としても機能します。少々慣例にないことを提案したところで、それが正しいことなら国民の人気・応援をバックに押し通すことは決して不可能ではありません。それを理解しているのかいないんだかはわからないし、「正しいこと」ではなかった面も大きいですが、親父の小泉純一郎元総理は、まさに国民の人気をリソースにして改革を行ったのは紛れもない事実です。更に言えば、小泉進次郎議員の最大のウリは「あの小泉純一郎元総理の息子」である点です。当選当初は折角親父譲りの物言いで人気を集めたのだから、閣僚になったからには既存の制度にメスを入れまくらないと「正しい小泉純一郎元総理の息子」の行動にはならないのです。

 

 余程冷遇されているのか、選挙の時ですらロクに帰らない地元・神奈川に戻ってビラ配りをしているのを目撃されている小泉進次郎議員。

 これを見て「心を入れ替えた」と見るか、「ごみ対策としてレジ袋を有料化したくせにビラというごみを配るのか」と見るかは、セクシーに判断して下さい。