上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

かくも残酷などと夢見るはわずかなり

 今回の曲ってファンの方の知名度ってどーなんでしょ?

 「azure moon」:Every Little Thing
 
 少なくとも僕がEvery Little Thingの曲の中から1曲選べと言われたら、間違いなくこの曲を選びますけど。
 人生応援ソングって2種類に分かれるんですよね。タロットに例えるとワンドみたいに「元気注入」的な明るい曲調で歌詞もイケイケな感じと、カップみたいに「元気充填」的な落ち着いた曲調で歌詞も自分の中から勇気が湧き出る感じ。一般的な知名度は前者方が高いけれど、「目からハイドロポンプ」みたいに曲を知っている人の評価が高いのは後者・・・な気がします。
 azure moonも後者なんですけど、購入した時期にちょうどマッチした歌詞なんですよ。MTGをプレイした時に一番最初に気に入ったのは「蒼穹のドレイク」だったり、血液学で顆粒球にある青色の下流が「アズール顆粒」だったり、「azure」自体が希望の象徴だったり。特に「悲しみの上にあった今」っていう所はお気に入りでして、「いいことが全然ない」って思っていた時期なので現実を否定したい気持ちでいっぱいだったんですけれど、いい事も悪い事も全てが積み重なって「今」になっているわけで、「悪い部分」を「今」全力で否定したとしても今を変える事は出来ないと。
 あと「血を通わせ生きているこの姿をかりて」の部分は、音楽全体を見ても異質なパワーを持っていまして、曲全体が実存主義的な「過去は過去で、これからを全力で良くしよう」ってメッセージに満ちている、あまり(ラブソングばっかり歌っているイメージがある)Every Little Thingっぽくないなーと感じる、ぜひ一聴していただきたい曲です。