上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

一般人ぬ宝

 任天堂とDeNAの資本提携、ニュースサイトではもうボロクソに書かれていますね。スマホゲームに参入しなければ「ヤバい」、参入を表明すれば「ヤバい」。本当にマスゴミ共は経団連の犬っころだなぁ!!
 ・・・なんてエモーショナル(笑)な批判はさておき、任天堂信者は任天堂が絶対的な存在なのは知っていますが、DeNAについてどこまで知っているのでしょう?昔の様に「無価値なDLCを高値で売りつけるクソ企業!」とはもう言えませんよ。
 まずDeNA=モバゲーなイメージは相当強いですが、そもそもモバゲーというのはDeNAの一事業。ショッピングサイトやSNS、インターネットオークションなど結構な数の事業をやっています。そもそもモバゲーはゲームのポータルサイトで、無料の専用ブラウザーゲームをプレイして別途課金が必要。このビジネスモデルは、「99人が無料でプレイし続けても、1が10000¥使ってくれればもとがとれる」というものです。言ってみればモバゲーやその他の事業は一種のゲームコンソールのようなもので、ゲーム機やPCなどの物理的なデバイスをあまり作らずに、インターネット上に仮想のコンソールを作って維持管理をする会社とも解釈できます。少なくとも利用者が負担すべき初期投資は少なくて済み、ハードルは低いです。
 これは結構重要で、物理デバイスは作ったら手間のかかるアップデートでしか手直しが利かないのと違い、利用者の声を逐次仮想コンソールに反映することができます。つまり、インターネット上の要望を吸い上げ、改善するノウハウはDeNAの右に出るものはないのです。え?グリー?任天堂の倒し方知ってんでしょ?
 一方任天堂は、コンソールを買いーのソフトを買いーのと、初期投資がかかります。いかに「いいもの」を作っても、初期投資を払うのにはそれ相応のハードルがあります。
 ビジネスの形態としては任天堂ソニー任天堂マイクロソフト以上の隔たりがあるのです。解りやすく言えば、任天堂ソニーは人間に犬の血液を輸血するものだとすれば、任天堂とDeNAは人間に両生類の血液を輸血するようなものです。え?解らない?あと人間は?もちろん(自主規制)。
 ここまで性質が違う会社を任天堂が買収しても意味ありませんよね。任天堂スマホゲームのノウハウを、DeNAは任天堂の看板をそれぞれほしいだけ。全くの予測ですが、モバゲーなどの既存の事業で始めるのではなく、まったく新しい仮想コンソールを立ち上げるのではないでしょうか?