上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

金曜の夜が一番楽しい

 小学生の頃って、クラス替えの3月はもとより、夏休みが終わる9月も結構憂鬱だったんですよ。まあどちらも喉元過ぎれば何とやらで、1週間もしないうちに「いつもの生活」に埋没していったのですが。
 実は3月と9月、どちらも番組の改編期なのです。お気に入りの番組が無くなってしまい、子供の頃は特にイヤでイヤで「なんでこの憂鬱な時期に?」って感じていたんです。今は結構長寿な番組ばっかり観ているのでそうでもないですが。
 さて、アイクは右寄りテレ朝っ子なので、気になるのはやはりテレ朝の春の番組改編です。ニュースサイトを見ていると色々と漏れ聞こえて来るのですが・・・

その1:TVタックルが日曜昼に枠移動
 タックル→報道ステーションとか報道ステーション→タックルの神コンボを捨てて、長年月曜日に君臨したTVタックルがついに曜日を移動します。しかもあの「アッコにおまかせ」の裏だそうです。これだけ聞くと「アッコの視聴者を移動させるため」と考えがちですが、心がネジ曲がっているアイクはその裏を考えます。
 放送当初のTVタックルは今よりも少々「お堅い」番組で、今では放送できないような結構キツイ話題やお色気要素のある話題も多かったのです。「日本の景気を考える」や「タケシとマナブ」、「喫煙所」などの名物コーナーも生まれました。その後「小泉劇場」に乗っかって政治色が強くなり、「そこまで言って委員会」や「激論コロシアム」、「たかじんNOマネー」などのフォロアーも生み出しました。2年前に深夜に枠移動しましたが少々テイストが変わって「最近の話題」を扱うようになり、以前よりかなり「軟らか目」になっていました。ここで重要なのは、現在も放送中の「そこまで言って委員会」の言わば元ネタである点です。現在でもTVタックルとそこまで言って委員会を両方観ている人が多いです。そこでタックルが日曜日の11:55~12:55に放送するという事は、「お昼を食べているそこまで言って委員会を観る予定の人」を取り込めるという事なのです!!現在のTVタックルが多少アッコにおまかせに近い内容なので、枠移動で「やや堅め」の内容にしていただけるとなお良しです。つまり、本当に競合するのはNHKのお昼のニュースと言っても過言ではないでしょう!!ワイドスクランブル?知らんっ!!

その2:ロンハーとこんなところに日本人の枠交換
 ロンハーって放送当初は素人さんが登場して随分過激でした。多分高校生の頃だったと思いますが、たまたま観たら芸能人でもないのに人間関係がドロドロしっぱなしで、「世の中には『貞』の字も知らない恐ろしい人間が居るんだ」と恐ろしくなり目を背けていましたが、時が経ちPTAに蜂の巣にされたのか、芸人がメインの内容に変わりました。初めのうちは面白くて観ていたのですが、そのうち「芸人がふざけ合っているだけじゃん」と気付いて観なくなりました。大体、10~20代の人が観る番組でしょう。
 「世界の村で発見!こんなところに日本人」をあまりちゃんと観たことはないですが、日本人が観光では見向きもしない国をちはらせいじが廻っているのを観るのは結構楽しい。もっと刺激が必要な10代の人には不向きでしょう。
 今回の枠移動により、火曜日は今でしょ講座→家庭の医学→こんなところに日本人と、やや年齢層の高めなながらみんなで楽しめる番組が並びます。金曜日はMステ→ロンハーで観る人の年齢層はカブります。しか~し、この後の話題で真の意図が浮かび上がるのです。

その3:アメトーク金曜ナイトドラマ枠だった時間帯に移動
 個人的に加持プロデューサーが才能ある人とは思えないですが・・・実はロンハーとアメトーク、視聴率的にも視聴者のウケ的にもかなり疲弊しているのです。アメトークの枠移動も、いわば島流し。しかし前述のMステ→ロンハーの後、報道ステーション→アメトークと真面目な歌番組→芸人がふざけ合う番組→真面目なニュース→芸人がふざけ合う番組と繋がり、Mステに芸人がふざけい合う番組が好きな人を呼び込めます。報道ステーションの時にお風呂でも入ってもらって、何ならイケメン富永さんで釣って報道ステにも呼び込めます。さらにはこのラインは金曜日の夜!そう、人々の心のタガが外れる金曜日の夜です!少々下らなかろうが、Mステや報ステを観た後にダラダラと観続ける人も少なくないでしょう。疲弊した番組も配置一つで視聴率を回復させることが可能なのです。