エヴァとセフィロートの樹:1.5 basic knowledge
以前うpさせていただいたように、セフィロートの樹を要するカバラでは、この世界は4つの俗世界+神様の世界に分かれています。そして4つの世界にはそれぞれ4大元素を当てられています。そのためこれ以降の考察では、4つの世界と4大元素の知識が必須になります。今回はエヴァの話ナシで、これらの説明をうpさせていただきます。
○4大元素
所謂、火・水・風(空気)・地の4大元素には錬金術が盛んな12世紀以降5世紀以上にかけて様々な俺設定属性が決められていきました。その中で今回重要なのは、属性ごとに集まって層ができるという事です。本当は同心円状に集まっていきますが、今回はイメージしやすいように「上から下」の層で考えます。
0層:エーテル(アイテール、空)
一応表記します。4大元素のさらに上にある元素であり、このエーテルがあることで全ての元素が存在できます。「エーテル宇宙論」や「エーテルちゃぶ台返し」で有名です。ちなみに化学結合のエーテルもこのエーテルで、「すぐ揮発する」→「これはエーテル世界の物質に違いないっ」のノリです。
1層:火
2層:風(空気)
揮発性の高い元素で「熱い」「湿っている」の性質を持ちます。タロットの「ソード」、トランプの「スペード」で「Intelligence(知性)」を意味します。記号はで、「上昇はするけれど一定の高さで止まる」ことを表しています。
3層:水
流動性のある元素で「冷たい」「湿っている」の性質を持ちます。タロットの「カップ」、トランプの「ハート」で「Emotion(感情)」を意味します。記号は で、「どこまでも下降し続ける」ことを表しています。
4層:土
物質の象徴で「冷たい」「乾いている」の性質を持ちます。タロットの「ペンタクル」、トランプの「ダイヤ」で「Stable(安定)」を意味します。記号はで、「下降はするけれど一定の高さで止まる」ことを表しています。
○セフィロートの樹
セフィラは言ってみれば「神様の力」であり、世界はこの力によって構成され、悟りを開く時もこの力を手に入れることが必要になります。
パスはセフィラの力を下へ流す「水路」のような役割があります。
そして4つの俗世界は4大元素思想と結びつき、上から
アツィルト:火が司る意志の世界
ベリアー:風が司る知性の世界
イェツィラー:水が司る情緒の世界
アッシャー:土が司る活動の世界
となります。
また、神様の世界からのエネルギーは基本「上から下」へ流れていきます。すなわち、アツィルト→ベリアー→イェツィラー→アッシャーと、それぞれの世界で図の上から下へ流れるので、悟りを開くためには暴流ともいえるエネルギーに逆らってセフィラの力を手に入れる必要があるのです。
さて、アイク調べではこの思想がエヴァ世界に深く関わっています。どう関わっているかは・・・
後日のお楽しみです。