刮目せよ、ボードゲームのパラダイム その2 結局、女の敵はパヨフェミだったな
????「ああ、約束の時は来た」
注意:この記事は2割のボドゲレビューと8割のサンリオへの愛情で書かれています。
2022年、ダイソーが放ったヤバすぎるボードゲームの先陣を切ったのは意外なキャラクターでした。
さて、日本生まれで幅広い世代の特に女性に人気があり仕事を選ばない事で有名なキャラクターと言えばなんでしょう?
そうですね、
覇王鬼帝様ですね。
鬼帝様であらせられるので、ナインタイルやウボンゴなど、当然既にボドゲ界
にも進出されていますが、ついにダイソーボドゲにも、しかも舎弟(弟?)の山梨王の皆様も引き連れての堂々の進軍を果たされました。それが、
上の画像通り3種のボードゲームが発売していますが、ならこの鬼帝様が登場するボードゲームの、鬼帝様要素以外のどこが具体的にヤバイのかを紹介いたします。
ちなみに、具体的な商品紹介は、大創出版 (daiso-syuppan.com)の「サンリオキャラクターズ商品紹介」のページをご覧ください。
まずは
〇エカルタ
です。
ジャンルとしてはパズルでいいんでしょうかね?山札を引いて、場にあるタイルの中から引いたカードと同じパターンを早く見つけるのを繰り返すという、オリジナリティに溢れるゲームです。
類似ゲームが思いつかないという時点で100円のクオリティではないのですが、コンポーネントもシンプルかつ、マイメロディにポムポムプリンにシナモロール様と近年の人気キャラをあしらっていて、本来想定される子供でも遊びやすいと。
基本的に3つのヤバイゲームの中では前座ではあるのですが、それでも100円である事を考えれば十分オーバースペックです。しかしこのゲーム、鬼帝様が一切登場しないんですよ。この辺りもなかなかのチョイスですよね。100円と考えれば十分脅威ですが、鬼帝様は前座に顔を出すことはないのです。登場しているマイメロもポムポムプリンもシナモロール様も売れてからあまり時間がたっているわけではないので、舎弟に対して「お前らちょっと売れたくらいでデカい顔するなよ」という鬼帝様のお言葉が聞こえてくるようですね。
次は
〇パタパタくるりん
です。
作っているのは「GOTTA2」というメーカーの人だそうで、僕が持っているのはトリテの「CASTER」ですね。後、「白雪姫のアップルーレット」は有名でしょう。
ジャンルは完全にアブクトラクトです。
ダイソーのアブクトラクトと言えば、前回書いた「Ostle」とかの他に、新たに「セカンドベスト!!」とかがありますが、パタパタくるりんでは他に正体隠匿の要素があるというか、「クリプテッド」のように、自分が優位になるように立ち回りたいけれど自分が担当しているキャラは悟られてはいけないという。この辺りからゲーム性自体がヤバくなっているのはお分かりでしょうか?プレイ感覚としては「LINIE 1(1号線で行こう)」に近いでしょうか。
正直、子供同士でプレイしたところで、読みあいや時にはブラフをかける等の駆け引きが成立するのか?更には盤面は16マスなので4人でプレイしたら最短で4ターンで終わるので、所謂大人のボードゲーマーでも勝ち筋を探ってる最中に終わってしまうでしょう。僕なら人数分のラウンド数が欲しい所ですね。
そして鬼帝様はここでもプレイヤーキャラなど下っ端のマイメロにポムポムプリンにシナモロールにポチャッコに投げてますね。では鬼帝様はどこにいるのか?そう、表状態のキャラクターを排除するという非情な役割りとして登場しています。舎弟に対して「すっこんどれやオノレ」という鬼帝様のお言葉が聞こえてくるようですね。
で、最後は
〇スポーツフェスタ
です。正直これが一番ヤバイ。
簡単に言えば、トリテです。トリテ以上でもトリテ以下でもないです。トリテです。
スートは「かけっこ」「なわとび」「水泳」の3つでレンジは1~10の、マストフォローのトリテです。ちなみにカードは「CIRCUS」で好評だったエンボス仕上げ。
で、トリックをとりつつとったカードの枚数がそのまま得点になると。そのままだったら強いカードが来た人勝ちになってしまうのですが、「特別賞」として、「2位や3位になる」といったポピュラーなものから「1人だけディスカードする」という手ごわい条件から「自分の下家が勝つ」という変わり種の条件まで揃ったカードがあり、その得点が意外とウエイトが高いので、トリックをとりつつ無理っぽい時は特別賞を狙っていくというのがセオリーでしょう。
そんでもって鬼帝様は普通にカードとして登場しつつ、特別賞カードではまさかの「1人だけ0トリックを達成する」という条件で登場されています。しかも10点と高得点なので、もし鬼帝様をゲットしたいのであれば、特別賞を積極的にねらいつつ0トリックを・・・と相当な難易度のプレイになります。
トリテの基本的な駆け引きが味わえてたったの100円というもヤバければ、鬼帝様率いる山梨王キャラクターを使っている以上想定されるのは小学生の女児とかであるというのもヤバイ。
考えてもみて下さい、小学生の女の子がトリテをプレイする場面を。
まずトリテの予備知識のないうちにプレイしたらタダの運ゲーになりますし、ルールも複雑。仮に大人の人が説明書読んで子供に説明するとかしても、トリテの経験が無いとやっぱりハードルが高いです。なら僕みたいなボードゲーマーのようにトリテの基礎を知っている人が解説するとしましょう。そうなると話を聞いた人は、「まず少ないスートを枯らせつつ相手の出方を窺がってトリックをとるか特別賞を狙うか・・・」とか、そういうバチバチのプレイングをすることになるんです。小学生の女児とかが。ちょっと不安ですよね。どういう大人になっちゃうんだろうなとか。なまじっか鬼帝様や山梨王の皆様が描かれいるので、ハタから見れば「楽しいトランプ遊びの最中」ぐらいにしか見えないのも、地味にヤバイです。その子たちメッチャガチなトリテやってるんだよと。
まあ、少々おふざけが過ぎた文章を書いては来ましたが、サンリオキャラクターズボードゲームの一番驚愕するべき点は、アートワークがサンリオとかではなく、例えば何かの記号だったり、「Ostle」のような完全にノンテーマなものだったりすれば、普通にボードゲームとして大人が遊んでも違和感がないくらいの品質に仕上がっているという事に尽きるのです。
正直、もっとしっかりとした材質で、アートワークも別のものにすれば1000円単位で販売できるところを、お値段たったの100円。
流石に「1号線で行こう」とか、あとトリテとかでも「スカルキング」や「ザ・クルー」とかとは比較にはなりませんが、「あくまで入門編・廉価版」と考えれば間違いなく値段不相応のオーバースペックと言えるでしょう。更に、今後紹介するボードゲームと合わせて、ダイソーの本気をみることができますが、当然、懸念もあります。
これも今後の記事で書くことになるとは思いますが、ガチ目のアブクトラクトやトリテが100円で買えるとなると、僕みたいなガチのボードゲーマーではなく、ボードゲームの初心者やそもそもボードゲームに初めて触れる人はこうは思わないでしょうか?
だったら100円のボードゲームで十分じゃない?
そういえば僕のサンリオのイメージだとリトルツインスターズとかの印象が強いんですが、そんなキキ&ララを差し置いてタキシードサムとかハンギョドンとかそういうのをチョイスする感性も相当ヤバイのでは・・・