上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

2021年 第6週 三つ子の魂百まで

 ついに来ました!新イベントの「聖杯戦線~ブルータスよ、おまえもか~」の開催!

 個人的には聖杯戦線は気に入っておりまして、単純にファイアーエムブレムっぽくて面白さが分かる点と、「FGOでは再現が難しい聖杯戦争の側面」を見事に表現できている点が、DWの技術力を考えるとかなりの良イベントだと思っているからです。

 

 僕自身、FGOを真面目にプレイし始めて3年目。曲りなりにもFateシリーズについては色々と調べましたし、それ相応の知識はあると思っています。

 その上で聖杯戦線が「面白い」と感じられるポイントが、「聖杯戦争における敗北条件」についてです。

 表面上の「聖杯戦争」は、基本的に鯖同士の戦闘が勝敗を分けるように見えるし、「鯖同士の戦闘」というファクターと「鯖は歴史上の偉人をモチーフにしている」という点が、非常にソシャゲ向きなので、FGOというゲームが今まで成立していたのですが、その実、「聖杯戦争は明確な敗北条件の上に成立している」という点を、ゲームシステム上で生かし切れていませんでした。

 その「明確な敗北条件」というのが、「何らかの理由で鯖の顕現が維持できなくなくなった」というものです。

 単に「鯖が戦闘で敗北する」だけでなく、「何らかの理由で魔力供給ができなくなる」と、程なく鯖は英霊の座に戻ってしまい敗北してしまいます。で、魔力供給ができなくなる最大の原因が「マスターの死亡」です。

 実際、FGO以外のFateシリーズでは、「staynight」のメディア&葛城陣営のように「マスターの魔力が足りずに別の方法で魔力を工面する」場合や「ゼロ」のランサー陣営やアーチャー陣営のように「マスターが交代する」場合、「ゼロ」の衛宮切嗣のように「マスターの殺害によって陣営を敗北させる手段をとる」場合など、「マスターの状態」が聖杯戦争の趨勢に影響を与えるのは明白でしたし、FGOでも「プレイヤーは人類最後のマスターだから、戦線離脱は絶対に避けなけれはならない」等の発言は度々見られただけに、「鯖同士の戦闘」に終始するのは、聖杯戦争の持ち味を100%生かしてはいないのではないかとは思っていました。

 昨年、そこに表れたのは「聖杯戦線」です。ソシャゲでは当たり前とはいえ戦闘一辺倒なシステムに「マスターの撃破」というファクターを加え、単に「鯖をどう撃破するか」だけでなく「逃げ回るマスターをどう攻撃するか」という選択肢を提示したのは、評価すべき着眼点だと思っています。

 

 さて、今年も、最も陰鬱な季節、バレンタインイベントがやってまいりました。その名も「サン・バレンティーノ! ~カルデア・ビター・バレンタイン2021~」!!

 イベントにも新要素が加わるらしいのですが、それはまた来週。

 問題は、新実装鯖です。その鯖こそ「カレン・C・オルテンシア(ルーラー)」です!!

 カレン・オルテンシアといえば、「staynight」の後日談である「hollow ataraxia」に登場する新ヒロインにして、あの「言峰綺礼の娘」という驚きの設定が有名です。

 また、「言峰綺礼の後任の聖杯戦争のオブザーバー」であり、聖堂教会にも所属しているため、「ルーラーである」のも納得の設定なのですが、気になる点が二つ。

 「C」って何やねん?

 そしてもう一つが、なんでカレン名義でサーヴァント化しとんねん?

 です。

 FGOでは、原作で少なくともサーヴァントではないキャラクターも「疑似鯖」という形で登場したり、本人名義で登場したりします。

 疑似鯖は言わずもがな。本人名義で登場した鯖といえば、

・BB(EXTRA CCC)

両儀式空の境界

・「両儀式」(空の境界

浅上藤乃空の境界

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(プリズマイリヤ

・クロエ・フォン・アインツベルン(プリズマイリヤ

・朔月美遊(プリズマイリヤ

という、アラヤによって霊基を与えられたパターンと、

・殺生院キアラ(EXTRA CCC)

という、並行世界の人物であるパターン、

・ジナコ=カリギリ(EXTRA CCC)

という、「憑依先の自我が強すぎてガネーシャさんがどっかへ行っちゃった」という変わり種のパターンもありますが、果たして、カレンはどのパターンなのか?

 そもそも、上記の3パターンや疑似鯖すら掟破りの「例外」に近い存在だというのに、また「例外」を増やすつもりなのでしょうかっ!!