上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

不安と民主主義

 テレ朝は論外、TBSも観るに値しない。そうなると結局、報道番組はどこの局を観ればいいのか?となると、日テレが一番マシって結論になってしまうんです。でも、あくまで「マシ」という話であり、僕としてはテレ朝系列ですが「正義のミカタ」とか、「そこまで言って委員会NP」が週に1回しか放送されないのが非常に惜しまれます。

 

 さて、僕が最近お昼によく観るのが、「一番マシ」な日テレ系列の「ミヤネ屋」ですが、そこに、どうにも気になるコメンテーターが一人。「高岡達之」という人で、肩書は「読売テレビ報道局解説副委員長」、つまり「お偉いさん」というわけで、武漢肺炎の影響で出演できなくなってしまったパネリストの代わりに「そこまで言って委員会NP」にも2~3回出演したことがあります。

 この高岡氏、例えば解りやすい凶悪事件なんかでは「こんな犯人は本当に許せない!!」と、お偉いさんとは思えない熱っぽいコメントが多いのですが、どうもこの人、目標にしているのが「目標にしてはいけない人」の代表であるテレ朝の玉川なのではないか?と思えてしまうほど政治や国際情勢についてはヘンテコリンな発言をしています。

 例えば、先日起きた中国のバス運転手の自殺について、自殺の原因が中共に保障もなしに無理やり家を追い出された事をVTRで説明されていたのですが、その時のコメントが「飛行機のパイロットが似たような事故起こしたでしょ?バスとか飛行機とか、そういうのは結局運転手やパイロットにゆだねられちゃっているんですよ!」・・・そこは「中共ひどいな」じゃないの!?みたいに。

 そして、その辺の「ヘンテコリンぶり」が如実に解かるのが、「そこまで言って委員会NP」に出演した時際の発言でした。

 その時の話題は、「桜を見る会騒動」と政府の武漢肺炎対策だったのですが、その時に「桜を見る会の疑惑についてなんの説明もしない。そんな政府がコロナ対策で国民にあれしろこれしろって言っても信用できないんですよ」って発言したのです。

 なら日本国民は2009年から2012年の近年一番の国難の時期に、一番信用してはいけない人たちに支配されていたって事になるんですが・・・

 しかも、ネット情報ですが玉川も似たような発言をしていて、どうも典型的な「売国マスゴミ」の皆様は桜を見る会に関する言いがかりも武漢肺炎も安部政権叩きに利用しているだけのマインドなのは間違いないようで、高岡氏も同じような「ゴミ」側の思考の持ち主のようです。

 

 そして、武漢肺炎ウイルスの感染者が増えていく中で行われた経済対策が「GO TOキャンペーン」です。なんか、「お肉券」や「お寿司券」と大差ない気もしますし、音頭を取っているのが「観光族議員」の代表の、りよりにもよってあの2Fである点は非常に業腹ですが、今回の武漢肺炎ウイルスの影響をモロに受けたのもまた観光業であり、国にとっても自治体にとっても観光業は「伸ばさなくてはいけない」産業であることもまた事実。これを機に旅行に目を向けるだけでも効果はあるとは思います。

 そしたら「感染者が増え続ける中でGO TOキャンペーンを行うのはいけないのではないか?」という論調のミヤネ屋にて、その高岡氏が聞き捨てならない発言をしました。

 「政府には、安心させて欲しいんですよ!安心して旅行して下さいって言ってほしいんですよ!!」*1

 

 ・・・ちょっと待っていただきたい。

 大前提として、政府には「ウイルス対策」と「経済対策」の両方、言ってしまえば「アクセルとブレーキ」を同時にかけて「一番いい感じ」にランディングさせることが求められています。また、ウイルス対策というのは「感染判明者の中で治療が必要な人の割合はどのくらいなのか?」が一番大切であり、そして感染症である以上「感染者数」は増える一方なので「1日の感染者数が過去最高」とかの情報にそこまで重大な意味があるかは疑問です。

 そんな「ウイルス対策」に対して、「感染者数」だけに過剰反応して「安心させろ」などチャンチャラおかしいというものです。

  まず、感染症なので「旅行に行っても感染しない・クラスタが発生しない」ことを国が保証することは不可能。

 国民にできるのは、

〇個人が感染対策を行う

〇目的地が安全か否かを自分で判断する

の2点です。

 つまり、政府には「1~9」までの情報を提供したり制度を整えたりする義務はありますが、「10」の「旅行に行ってもいいか」の決断までを委ねる必要はなく、情報を総合的に判断して行動するのは国民がすべきことであり、それこそが民主主義のあるべき姿なのです。

 それなのに、高岡氏や玉川といった「ゴミ側」の人たちは、事あるごとに「安倍総理は民主主義を蔑ろにしている」と言いつつ「政府は安心させろ」という。まるでゴミ側の人たちは「1~10まで、自身の決断を全て政府に委ねる」という民主主義とは正反対のことを「民主主義」と定義しているとしか思えない言動が多いのです。

 

 確かにテレビのコメンテーターは、視聴者の気持ちを代弁するという大事な仕事をしているとは思いますが、間違った認識や、ましてや正反対の「民主主義」の定義を刷り込むのはやめていただきたい。

*1:ちなみに玉川も似たような事を言っていたそうです。どうしてこう同じような事しか言わないんでしょうね?