上杉アイクの机上で空論

独特の感性で森羅万象を考えます

2019年 第45週 アゾりアゾれば愉悦部

 「バクマン。」というマンガで提唱された「シリアスな笑い」という概念。フェイトシリーズにも「まったくギャグの要素がないのに結果的にネタキャラになってしまった」人物が2人います。

 1人目は某公式マンガでカルデアスから生還したと思ったら主人公にイジリ倒され続け、無関係のコンテンツに関わらず似た名前の人物がシリアスな笑いに塗れたツッコミどころ多数の最期を遂げてしまったがために一緒くたに扱われてしまいFGOがアニメ化されるたびにカルデアスに突っ込まれるオルガマリー・アニムスフィア女史。

 そしてもう1人が、暗殺された時の顔芸のインパクトがあり過ぎ、「FGO屈指のハズレ☆4礼装」のモデルにして某暗殺者に「素敵! このヒゲのおじさま素敵―――! あ。ちょっときた。キュンときた。私、この人暗殺してくる――! 後ろから刺したくなる顔してる―――!」とまでイジられる羽目になった(しかもコラボイベントに登場すらできなかった)遠坂時臣氏です。

 

 聖杯とか素材とか欲しいので「セイバーウォーズ2」をプレイしていますが、特にトキオミ教授が登場する前からミッション番にFGO屈指のハズレ☆4礼装「優雅たれ」の絵柄そのままの時臣が登場して一気に草が生え引き込まれました。もっとも、FGOのイベントでよくあることではありますが、最後までプレイしたら随分と印象が変わるのが「トキオミ教授」です。

 敵側・味方側問わず凛鯖尽くしのイベントなので関係者として登場すること自体は「アリ」なのですが、「ZERO」よりもやたらカッコイイ時臣が見られたというか、「あ、アゾっとされないww」という時点で扱いが全然違うなと。一応「ZERO」と「ステイナイト」は完全な繋がりがあるわけではなく、時臣の扱いも、今回のイベントのシナリオも描いた菌糸類が原作を担当した「ステイナイト」では「天寿を全う」したという理由で登場しませんでしたが、虚淵が原作を担当した「ZERO」では「麻婆とAUOにアゾっと暗殺される」ために10年後の「ステイナイト」に登場しないという設定の違いがあります。時臣の活躍が詳しく描かれたのが「ZERO」なのでどうしてもネタキャラのイメージが強いのですが、菌糸類の中ではその辺り確固たるイメージがあってファンの方がずれていたんなだと今回思いました。

 

 イベントシナリオ自体も登場鯖がかなり本気でふざけにかかっているて、予想以上に楽しいものでした。特にランスロットのシーンなど「これはZEROの激闘の再現か!?」と思いきや、オチで目が点になりました。各話そんな感じになっているのに、それでいて最後はムダにスケールが大きい戦いになっていて「なんだコレwww」となりました。

 ただ、なんと言うか。確かに面白いシナリオでしたが、ぶっちゃけ「ハロウィンを平成に置き去りにしてまでこの時期に行うイベントか?」となると、キングエリChanぐらいしか申し訳程度のハロウィン要素がないし、まあ、「この時期ならハロウィンやれよ」と思います。

 そもそもFGOのイベントは、他のソシャゲよりもボリュームも難易度も桁外れです。そんなイベントを新規・復刻合わせて月に2回ペースで行っているほど、運営はイベントやリアルイベントに力を入れているのですが、正直もう少しペースを落としてもいいんじゃないかな?と思います。本当に初めからハロウィンをする気がなかったのか、それともスケジュール上の問題でもあったのか?僕としてはファイナル本能寺を7月に行い、その後9月の水着イベだの未だに1700万DLの告知がなかったりと、「スケジュール管理に問題があるな」とは思っています。

 「やりたいことがありすぎるのかな」とも思いましたが、やはりユーザーあってのゲーム。やりたいことよりまずはサービスを・・・って今更「聖晶片で石何個と交換できます」っていう表示をしたり魔術礼装の選択しやすくするなど、正直「イベント休んででもゲームを改善してくれ」という気持ちになるイベントでした。

 

 あと高難易度クエストのクリアをミッションに入れるのやめてくれ。